手紙と言葉のある暮らし

〜風のように気まぐれに、かたつむりのようにゆっくりと〜


大人になっても変わらぬ子供心

カテゴリ:

「子供心に返る」

「子供心に帰る」

どちらも正しくなく、しかしどちらも間違えていないような気がします。
子供の頃に帰ることはできないけれど、子供の頃の心に戻ることは出来ると思います。

急に、何故そんなことを思ったのか?

子供の頃って手紙を書く(しかも英語で)ということにワクワクしたし、「そろそろ返事が来るかな?」と思いながら毎日ポストを覗いていました。

大人になって、ポストを覗くことはあまりなくなりましたが、手紙を書くことへのワクワクさは変わらず私の中にあるのです。

しかし、時代の流れや年齢が上がるにつれて環境も変わり、急いで手紙の返事を書いてしまったり、書く時間がなくて返事に1ヶ月もかかってしまったりすることも増えました。

そういう時って、時間に追われていることもあり、あまりワクワクさを感じません。
大人の今の心で「事務的に」手紙を書いている感じでしょうか。

少し話が逸れますが、先日数年年振りにカラオケに行きました。
大人になってから、ほとんど行くことのなくなったカラオケ。
歌番組も見ないため、今流行の歌も分かりません。

しかし、自分が高校生時代に流行っていた歌はほぼ知っています。
その頃にタイムスリップしたかのように選曲したのですが、もう楽しくて楽しくて。

高校生の頃に戻ったような気持ちになり、とても楽しめました。

高校生の頃は「今が楽しい」という感覚はありませんでした。
実際に楽しかったのですが「あ、今楽しいな」と感じることはありませんでした。

それが当たり前でずっと続くと思っていたのです。

しかし、そうではありませんよね。

社会人になり、自分に使える時間も少なくなります。
社会で辛いことや苦しいことも体験し、それを乗り越えて成長していきます。
当然「ストレス」も増えてきます。

私は、何かに集中することでストレス発散になり、心が落ち着きます。
それは、手紙を書くこと、作ることでもあります。
(手紙でストレス発散をしているのではありません)

高校生の頃は、手紙が自分の心を落ち着かせてくれるとは思ってもいませんでした。
自分が集中できたりストレス発散できたり、無心になれるとは思っていませんでした。

つまり、「子供心にかえる」と言うのは
「子供の頃の心のままにかえる」のではなく

「大人の心の体験を持って子供の頃の心にタイムスリップする」

ことなのでは、と思います。

たまに、海外文通をしていることを「子供っぽい」「いい大人なのにまだそんなことをやっているのか」と言われることがあります。

しかし、手紙を書くことは、私のライフスタイルにはなくてはならないものです。

自分の中にはこういう意志があって続けている、ということを心に留めておきたいと思います。

写真提供元
フリー画像素材Pixabay
Canva

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