初めて英語の手紙を読んでから半年後、イギリスからのALT(外国語助手)の先生が故郷に帰国することが決まりました。
先生は「良かったら、イギリスの私の元へ手紙を送ってください」と言ってくださいました。
短かった先生との期間に悲しみを感じながらも、絶対に手紙を書こう!と思いました。
ALTの先生が帰国後、英語の先生からエアメール用の便箋2枚と封筒を受け取りました。
私は一生懸命英語で手紙を書きました。
しかし、便箋は2枚しかなかったため、間違えた部分は修正液で消してその上から書く、の繰り返しになってしまい、最終的には修正液だらけの手紙に仕上がりました。
そして、封筒へ。自分の住所を初めて英語で記入しました。
同様に、封筒も修正液だらけになりました。
当時、私は国際郵便について全く知識がありませんでした。
どれくらいの切手を貼ればいいのか、何の切手を使用すべきなのか、そして手紙をどのようにして海外に送るのか、何も分からなかったのです。
このような状況だったため、私は迷わず郵便局へ向かい、窓口で切手代を支払い手紙を送りました。
これが私の初めてのエアメールでした。
ALTの先生からの返事は来なかったため、手紙が無事に到達したのか、英語の手紙が通じたのかは分かりませんでした。
しかし、この時に手に入れた赤と青のストライプ模様の封筒に心を打たれ、この後26年以上も続く海外文通の趣味が始まるきっかけとなりました。
当時は、手紙を送る際にはエアメール用の便箋と封筒が必須だと思っていました。
同様に、切手も特別なものだと信じ込んでいました。
しかし、そうではありません。
自分の好きな便せんと封筒を使って書くことが出来るし、切手も日本の切手を貼って送ります。
何も特別なものではないのです。
あれから26年が経ち、昨年(2023年)10月、私が海外文通を始めてから初めて国際郵便料金(普通郵便)の料金が上がりました。
長い間値上がりしていなかったからか、1通あたり大幅な値上がりとなりましたが、これからも海外文通をやめることはないでしょう。
今日も、早速書き上げた手紙をポスト投函しようと思います。
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